問題
表3について、BGPピア間で定期的にやり取りされるメッセージを一つ選び、タイプで答えよ。また、そのメッセージが一定時間受信できなくなるとどのような動作をするか。30字以内で答えよ。
BGPで交換されるメッセージには4タイプあり、表3に示す。

2023年度(令和5年度)春期 ネットワークスペシャリスト試験 午後Ⅰより引用・改変
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答え
タイプ 4
動作 BGP接続を切断し、経路情報がクリアされる。
解説
BGP(Border Gateway Protocol)は、インターネットサービスプロバイダ(ISP)や大規模な企業ネットワークなどで利用されるプロトコルで、異なる自律システム(AS)間で経路情報を交換し、最適な経路を決定するために利用されます。
具体的には、BGPの機能が有効化されたルータの間で、経路情報を交換し、BGPテーブルを言うものを作成します。このBGPテーブルに収集された様々な属性を元に経路決定アルゴリズムに基づいて通信経路を決定します。
BGPで交換されるメッセージには、本文中の表3に示された4種類が存在します。
・タイプについて
本問では、「BGPピア間で定期的にやり取りされるメッセージ」が4種類のうちのどのタイプかを問われています。正解は、「4」の「KEEPALIVE」です。
KEEPALIVEメッセージは、BGPピア間で接続が正常に維持されていることを確認するために、定期的に交換されます。 このメッセージは、BGPセッションの維持に不可欠であり、ピア間がアクティブであることを相互に確認するために使用されます。
なお、本問は「国語の問題」でもあり、表3の内容より上記の知識がなくてもこの問題の答えは導出できます。
表3より、タイプ1は「接続開始時」、タイプ2は「追加や削除が発生した場合」、タイプ3は「エラーが検出された場合」と記載がある為、新規接続開始や追加削除、エラーがなく稼働している場合に「定期的」にやり取りされるのはタイプ4であることが読み取れます。
・切断時の動作について
KEEPALIVEメッセージを正常に受信できた場合、タイマーを0に戻しカウントを開始します。ルータは「ホールドタイム」と呼ばれる制限時間のパラメータを設定で保持しており、タイマーがホールドタイムに達するまでの間に、KEEPALIVEメッセージを正常に受信できないと、そのルーターはピアとの接続が失われたと判断し、BGPセッションを切断します。加えて、BGPセッションが切断されると、そのピアから学習した経路情報はルーティングテーブルから削除されます。
KEEPALIVEメッセージは、利用している経路が定常的に正常に動作しているかを監視し、以上があった場合に経路を停止して別の経路に接続し直す役割を担っています。
よって、解答は、「BGP接続を切断し、経路情報がクリアされる。」となります。
