問題
表2中の案2の初期設定について、負荷分散を目的として一つのドメイン名に対して複数のIPアドレスを割り当てる方式名を答えよ。
マルチクラウド利用による可用性向上に関する次の記述を読んで、設問に答えよ。
A社は、従業員500人のシステム開発会社である。A社では、IaaSを積極的に活用して開発業務を行ってきたが、利用しているIaaS事業者であるB社で大規模な障害が発生し、開発業務に多大な影響を受けた。A社のシステム部では、利用するIaaS事業者をもう1社追加してマルチクラウド環境にし、本社を中心にネットワーク環境も含めた可用性向上に取り組むことになり、Eさんを担当者として任命した。
可用性向上後のA社のネットワーク構成を図2に示す。

〔プロキシサーバの利用方法の検討〕
Eさんは、IaaSに構築するプロキシサーバBとプロキシサーバCの利用方法を検討した。プロキシサーバの利用方法の案を表1に示す。

Eさんは、従業員が利用するプロキシサーバを、DNSの機能を利用して制御することを考えた。プロキシサーバに障害が発生した際には、DNSの機能を利用して切り替える。
プロキシサーバに関するDNSゾーンファイルの記述内容を表2に示す。

2023年度(令和5年度)春期 ネットワークスペシャリスト試験 午後Ⅱより引用・改変
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答え DNS ラウンドロビン
解説
本問は、「負荷分散を目的として一つのドメイン名に対して複数のIPアドレスを割り当てる方式の名称は何か?」という問題です。正解は「DNSラウンドロビン」です。
・DNS ラウンドロビンとは
DNS ラウンドロビンとはとは、DNSの機能を利用した負荷分散技術の一つです。
DNS(Domain Name System)とは、インターネット上でドメイン名とIPアドレスなどを対応付けるシステムのことです。インターネット上でホストのアドレスにたどり着くための情報を案内する案内所のような機能です。
DNSに記録されているレコードには、下記のようなものがあります。
- Aレコード/AAAAレコード: ドメイン名→IPアドレスの対応付け
例: example.com → 192.168.1.1
AレコードはIPv4、AAAAレコードは、IPv6アドレスとの対応付けを行います。 - CNAMEレコード: ドメインの別名→ドメイン名の対応付け
例: blog.example.com → example.com - MXレコード: ドメイン名→メールサーバーの対応付け
上記の例のようにDNSのAレコードでは、1つのDNS名に対して、ホストの宛先であるIPアドレスを1つ登録することが多いです。
DNS ラウンドロビンでは、1つのドメイン名に対して、複数のIPアドレスをDNSサーバーに登録することができます。
例: example.com → 192.168.1.1
example.com → 192.168.1.2
DNS ラウンドロビンでは、ホストは複数登録されていても、通常通信行うのは1つのホストです。ただし、通信していたホストと通信できなくなった場合に、DNS の機能が登録されている別のホストに自動的に通信を切り替えてくれます。この機能は DNS の機能であるため、特別なソフトウェアやハードウェアを導入することなく、DNS 問合せを冗長化できます。
